「春真が怖いから私の後ろにいるんだよ…。その顔、いつもみたいに可愛い顔に戻して」
「そいつが離れたら戻す」
「だって。來輝くん」
拗ねている春真から來輝くんへと視線を移せば、來輝くんがおずおずと顔を出す。
「ヒィッ…」
「ん?」
そして小さく悲鳴を上げてパッと私から離れた。
不思議に思って春真の方を向いたけど、いつも通りの可愛い笑顔に戻っていた。
「柳…」
「うるさい」
「なになに」
呆れたような悠斗に笑顔の春真、怖がっている來輝くん。
なんなんだ、この状況は。
「般若だった…」
「般若…?」
朔の小さな呟きにまた頭の中はハテナでいっぱいになった。

