愛を知った時

――――ガタンガタン



入って来た電車はかなりの乗車率だった。

むしろさっきより増えたんじゃないか?!




はぁぁぁ~~




次を待つかな……

そう考えて乗るのを断念した時




「ひゃ!!!」




女性の声が聞こえた。

振り返ると、若い浴衣姿の女性がホームに座り込んでる。



押されちゃったのかな??


そう思いながらみていると






―――プー―プシュー






後ろのドアが閉まり、電車は出発し始めた。

その子は泣き出しそうになりながら立ち上がろうとしていた。


周りのカップル達は彼女を遠目で見ながらクスクス笑っている。






―――ベタッ







裾を踏んでしまったのだろうか。


彼女は又もや座りこんだ状態になってしまった。