愛を知った時


香の匂い。


久しぶりに感じる胸板。



まだまだ細くて体力も完全には回復していないけど、紛れもなく香の体だった。



「結花………」



「なに?」



真剣な眼差しで結花を見つめた後





「俺と……」






―――――――バンッ






「ひ~ろ~せ~さん!!!!!!」


看護婦さんが入ってきた。


「またここに居たんですか!!!消灯ですよ。全く最後の日まで!!!」



看護婦さんは一通り言い終わると、私を見るなり


「どこから入ってきたの??」



私と香は顔を見合わせて大爆笑。



なんだそれ~~


コントみたい!!



そんな私達に、看護婦さんは呆れ顔で説教。



「すみません……」



そう言い香は病室へ、私はマンションに戻った。