愛を知った時


「で、式はいつなんだよ」


矢田さんさぁ~こんな時にかよ~!!



「結花が…オーケーして…くれたら…いつでも」


結花はキョトンとしてる。





だよな(笑)




矢田さんはそれを見て

「なんや、彼女にゆーてへんのか?」

「まだ」

「広瀬~先走り過ぎやで!」


そんな事はないんですよ、矢田さん。

俺は、大阪に来る前から考えていたんだから。



結局、30分位騒いで御一行さんは帰って行った。


病室は、嵐が去ったかのように静けさを取り戻した。



おふくろと結花が仲良く話してる。
今はそのすべての環境がありがたい。


「それじゃお母さん、帰るわね」

「えっ?お帰りになるんですか??」

「もう大丈夫そうだから。又来るわね。結花ちゃん、後よろしくね」


そう言ってウインクして帰る用意を始めた。



「お母さん…」

「母さんありがとう…迷惑かけたな」



本当にみんなに迷惑をかけてしまった……



「何言ってるの!!迷惑かけたのは結花ちゃんにでしょ~」


「いや、私は…迷惑なんかじゃ」


いつまでも謙虚な結花。


俺は素直に言った。



「感謝してるよ」