愛を知った時


俺は営業用の声で、仕事の話をした。


「広瀬~~モテモテやな」


ニヤニヤしながらこっちを見てるのは、大阪支社の課長【矢田 寛之】


俺の一つ年上の、やり手営業マンなのだ。




見えないけどね(笑)




「仕事の電話ですよ」

「その前もかぁ~」

「…………」


良く見てるな…


矢田さんは笑いながら


「広瀬分かりやすいわ~~ラブラブやな」

「一応……」


俺はあいまいな反応を返した。


「いくつなん?彼女は」

「20歳ですね。来年21歳に……」

「おま……犯罪やんか~~!!!!この変態が~」

「矢田さん!!声デカい!!」


俺は慌てて矢田さんの口を塞ぐ。

矢田さんは、口をもごもごさせながらニヤニヤしてる。




まったく、何なんだよ!!!




まあ、良い人なんだけどね…(笑)