愛を知った時



「相手は……」




「軽傷ですんだみたいだ。バイクと車だったからな…」



「そんな……」



混乱していた。




何で香が……






相手の奴を殺してやりたい。






いや、もし香に『もしも』の事が有ったら、





殺してしまうかもしれない……





私は手術室に向かい祈った。







どうか……どうか生きて下さい!!








神様、私の命をあげます!!






だから香は、香だけは助けて下さい。








何時経っただろう……






時計を見た。


―――23時―――


短いのか長いのかさえ分からない。


香はあの部屋に、もう10時間も入ったきり出てこない。