愛を知った時


結局、新大阪に着いたのが夕方になってしまった。



私は急いでタクシーに乗り込み、千夏が書いてくれた紙を運転手さんに見せた。



「はいよ~」



そう言って車を走らせた。



「お姉さんどこからなん?」


「…東京」


「お見舞いでっか?」


「……」



私は我慢していた涙が、又ポロポロと出てきた。




運転手さんはびっくりして



「すんませんなぁ~嫌な事聞いてもうたさかい……」



「大丈夫です…」



そう言って、私は事情を話した。




「ほな、急がなあかんやないですか!!飛ばしますさかい、しっかり捕まっとって下さい!!」




そう言ってすごいスピードで走らせてくれた。




運転手さんは、




「お代は彼氏さんが元気になってから、顔見せに来て下さい!私大阪タクシーの梅沢申します。」




そう言って走り去った。