愛を知った時


「もしもし香?」

「結花さんの携帯ですよね?」


香からなのに香じゃなかった…



私は混乱した。



「はい。結花は私ですが…どなたですか??」


「私、香の…父です」


「お父さんですか?お久しぶりです、結花です」




後ろがバタバタしている。



何でお父さんが?




背中に嫌な汗が落ちる。




「結花ちゃん、落ち着いて聞いてね。香が……」




お父さんの声が詰まる…




心臓がどきどきして止まらない




何??




香に何があったの?








「香がさっき交通事故に……今病院です。来て…下さい」







「えっ…」






頭が真っ白になる。





「そんな……香は…香は…」






「香は一命はとりとめましたが……危ない状況です……だから、早く……来て下さい!」





手が冷たくなっていく…






携帯を握って居られず落としてしまった。






「結花?」






千夏が何かを察知して、携帯電話を拾い上げた。