嵐が去った後、私は香に
「香、ごめんね~~」
って言ったら
「いいよいいよ。みんな若いなぁ」
なんて笑っていた。
さすが大人だなって、やっぱり尊敬しちゃうな。
その時、遠くから
「ゆかちゃぁぁん!!」
って声が……
今度は何?!
私は声の方を向くと、ママとパパが遠くのほうから手を振ってきた。
「パパ、ママ!!」
横で香が緊張し始めたのが分かる。
「結花ちゃん、すごいメイクね!!!」
「結花、楽しみにしてるぞ。」
ママが、横に居る香に気づくと、
「もしかして…広瀬香さん?」
心無しか、ママがキラキラしてみえるのは気のせい?!
「はい。始めまして、広瀬です。」
「堅苦しい事は、なしよ」
そう言ってママは笑ってた。
「結花ちゃんカッコイイ子見つけたじゃないの」
そう、小声でママが耳打ちする。
もう、ママったら!!!
すると、パパが咳払いをした。
私は急いでパパも紹介した。
「パパです。」
「結花の父です。」
そう言ったパパは少し難しい顔をしていた。
「はじめまして、広瀬香と申します。」
パパは香をジロッと見た。
「結花とはどれくらいたったんだ?」
香が緊張した面持ちで
「半年です」
「そうか…」
そんな堅苦しい挨拶に、見かねたママが
「もう、お父さんそんな事後よ!客席行きましょ」
そう言ってパパを連れて行った。

