愛を知った時

俺は高速道路に乗った。


「ちょっと…どこに行くの?」

無言でバイクを走らせる。



間に合わせたかった。


結花にあの景色を見せたい一心でバイクを飛ばす。


着いた先は海。


急いでメットをはずして走り出す。


間に合うか?!

「ちょっと…香?」


「早く早く」


結花を急いで連れて行く。





急に視界が広がる。




「………キレイ…」




そこには水平線に沈んで行く夕日が水面を赤く染め上げていた。






………間に合った。






赤から藍色へのグラデーション。





海面が波打つたびにゆらゆらと揺れている。






この一瞬を見せたかった。






俺のお気に入りの場所を……







大好きな人に。。。