愛を知った時

俺らはマンションに着いた。

とりあえずお金を払って出る。


佐藤からはまだ連絡が来ないし…



何やってるんだよあいつは!!!




とりあえず1人で歩けない先輩の腕を肩に乗せる。

宮内先輩は俺に寄りかかってくる。



倒れそうになる先輩の腰を持ち支えた。



『先輩、大丈夫ですか??』



俺は顔を覗き込んだ。


一瞬顔を上げて虚ろな目で



『ん~~らいじょ~~ふ』



言葉になってないし…


完全に酔っ払いだな…




大きくため息をついて歩き出す。



こんな所は結花には見せられないな…

あいつ、絶対勘違いして心配するからなぁ~~~




―――――ドサッ





何かが落ちる音がした。

俺はエントランスの方に目を向けた。




そこには、結花が居た。




『!!!!!!!!!!!!』




紙袋が足元に落ちている。


呆然と立ち尽くす結花。


俺は結花と目が合った。


最悪の状況!!!


結花はいきなり走り出した。


「結花!!!!!!!」



追いかけたかった…


でも、先輩をかかえている俺には無理だった。



焦る気持ちを抑えて、エントランスに運ぶ。