愛を知った時

香が出勤したら、私は課題の仕上げに取り掛かった。


『順調、順調!』


着実に布切れが、洋服になっていく。


やっぱりこういう事好きなんだなぁ~~って実感。。。



『できたぁ!!!』


その頃にはもう日が暮れていた。


なかなかの出来。

試着してみた。


来年のショーの為の服だから、普段は着れない様な奇抜なデザイン。


デザイン画から3次元になっていく楽しさ!


『なかなかい~んじゃないの?!』


結花は鏡の前でクルクルと回ってみる。
意外と良い出来で嬉しくなるよ。


ってなると、人に見せたくなっちゃうんだよね。


早速、香に見せたくなってきた。


そういえば、まだ連絡ないなぁ~

昨日失敗してるから、今日は近くに携帯を置いておいたのに鳴ってないよね?


携帯を開く。
いつもの待ち受け画面がでる。


『どうしたんだろ?』



遅くなるにしても、だいたい香はメールなり電話なりしてくるのだ。


事故とかじゃないよね……


不安がよぎる。


私は香に電話をかけてみた。



―――――プルルルル…プルルルル




『お留守番サービスセンターに接続します』