一時間目の休み時間。
どこを見渡してもグループで集まって
おしゃべりしていた。
そんな中、私は一番後ろの席でひとり、
座っていた。
グループ、やっぱりできちゃってるよね。
しょうがないよ。
だって私、転入生だし。
腫れものだよね。
頑張るって決めたのに。
変わってやるって、決めたのに。
積極的に って、
どうやって?
もう友達の作り方なんか忘れちゃった。
『お前図々しいにもほどがあるって』
『先輩の顔たてるのが筋だろうが』
『和紗、うちらとは違うもんねー』
『天才はうちらとやってもレベル違いすぎてつまんないっしょ?』
『天才はよそでやってくださーい』
やっぱり、ダメなのかな。
どこに行ったって、あの頃の私のままなのかな。
変われないのかな。
変わりたいのに...。
こんな自分、誰にも好かれるわけない。
あのとき、
死んでおくべきだったかな?
話し声が、笑い声が、耳に障る。
目にたまった涙がこぼれ落ちそう。
その時だった。

