「…坊っちゃん、朝です

 身支度を調えてください」



 私のベッドで寝息を立てている坊っちゃんに声をかける


 
「お召しものはご用意しておりますから、早く…」




 そのとたん



 急に腕が伸びてきて、

 ベッドの中に連れ込まれる



「ちょっ…!」




 ろくな抵抗もできずにいると

 ベッドの中で坊っちゃんと目が合う




「…もう服着たんだ」


「6時半です


 朝食の準備もできておりますから…」


「ねぇマリア


 俺、決めたんだけど」


「…少しくらい話を聞いてくれませんか」