それからタスク先生は、困ったような顔で宙を仰いだり、頭を掻いたり


しばらく何かを考えていたかと思うと、突然、こう言った。



「じゃあ、うちに来る?」


「……え?」


「僕んち」


「……」




夏の終わりの夜風が、さわさわと吹いて


揺れる先生の髪から、シャンプーの甘い匂いがした。