純情100%の誘惑



「あの、もしよければ、僕からお母さんに話をしようか?」



つーっと涙をこぼしながら、あたしは首を横にふった。


そして、震える声で告げる。



「さっき……っ、部屋の電気、消えたから……っ」



その言葉だけで、タスク先生はあたしの言いたいことをわかってくれたみたいだ。


同情とは少し違う、でもあたしの気持ちを充分理解してくれてる瞳で、「……そっか」とつぶやいた。