純情100%の誘惑



――『こんなんだけど、今日の記念ってことで』



遊園地のあのキーホルダーが、手の中で揺れる。


カチャン、と鍵がかかる音。


最後の感触を確かめるように、ゆっくりとスペアキーを引き抜いて。


そしてそれを、玄関ドアのポストに入れようとしたとき。



「――純ちゃん」