純情100%の誘惑



並んだふたつの影が地面に長く伸びている。


夕暮れ空と同じ色に、あたしの心も染まっていく。


閉園時刻の迫った遊園地は、ちょっと寂しくて、名残惜しくて

夏の終わりに似てると思った。



「最後に観覧車、乗ろうよ」


先生が言った。


あたしたちは乗り込んだ観覧車で向かい合わせに座り、寝ている美羽をあたしの隣に降ろした。