純情100%の誘惑



「すみませんっ…タスク先生には迷惑だろうけど、家族に間違われて嬉しいんです……っ」


「へっ?え?喜んでたの!?」


「すっごいすっごい嬉しいんですー…っ」



うちには父親がいない。


“両親とお出かけ”というものを、美羽は一度もしたことがない。


仕方のないことだけど、“普通の家族の休日”を一度でいいから美羽に過ごさせてあげたかった。


だから――……



「よかったね、美羽~…」



感動するあたしに、美羽はアイスをなめながら首をかしげた。