純情100%の誘惑



――『友達の家に泊まる!』



さっきは勢いでああ言ったけど。


本当は、いきなり頼んで泊めてくれる友達なんかいない。


いや、いきなりじゃなくても、いないんだけど……。



――『純ちゃんって妹の面倒ばっかでロクに遊べないよね』


――『どうせ誘ってもムリなんだし、これからは純に声かけるのやめようよ』



「……」


胸に湧き上がるモヤモヤを、あたしは無理やり抑えこんだ。