「純ちゃぁん」


「……」


「お友達のおうち、まだぁ?」


「……」


「美羽、お腹すいたぁ」


「……」



あれから数時間。

辺りはもう、すっかり夜だ。


あたしは行くあてもなく、美羽の手を引いてとぼとぼ歩いていた。