「こんばんは。純ちゃんと美羽ちゃんだよね? ヨロシク」 「……」 今回の男は一見、紳士風。 こういうタイプに限ってセクハラ紛いのことをしてくるんだ。 なるべく無視しとこう。 今までの経験からそう思ったあたしは だけど次の瞬間、予想外のママの言葉に耳をうたがった。 「風間くんね、8月いっぱい、うちに泊まるから」 「……は?」