「冬梧から聞きました…大阪転勤だって…」 「そうか・・・」 晃生さんからは溜息交じりの返事が返って来た。 「……入って…お茶淹れてあげる・・・」 玄関先で突っ立っていた私を晃生さんは拒まず、招き入れてくれた。 大阪転勤。 でも転勤先はソーマの支社ではなく子会社・・・ 晃生さんは社内でも敏腕の営業マンだったらしい。 このまま…行けば役職に就くはずだったと冬梧が言っていた。 でも・・・ 菜摘さんの一件で----左遷された。