まいったなぁ~ 俺は後ろ髪を掻く。 それ以上は何も言わないコトにした。 俺は舞ちゃんの手を引いて保育園を出て行く。 オフィス街のビルの一室にある保育園。 舞ちゃんの通う保育園は無認可保育園。 「!?」 いつものように交番前の信号で青信号を待つ。 ビル街に差し込む光も紺色を帯びていた。 初冬の夕暮れは早く…直ぐに夜がやって来る。