「おぅ、来たか。」
「遅ぇぞ、総司」
『ごめんごめん』
永倉に少し呆れたような目で見られたが
沖田は気にしないで
いつもの定位置に座った
ずっと待っていたらしく
藤堂は眠そうな顔をして
先程から大きな欠伸を
何度もしている
土方はそんな様子を横目で見た後、
皆の視線を集めるように
一度咳ばらいした
「じゃあ、今からひなと夜空の処遇を決める…が、何か意見のある奴はいるか?」
土方の問いに
斎藤は 静かに
「総司と互角にやりあえる者に小姓は不釣り合いだ」
と、一言だけ言った
「そうさな…平助の時のも同じだろ」
と原田はチラリとひなを見る
土方の横に座っている
ひなは下を向いて
先程からずっと黙ったままで
何かを話すような
そぶりをまったく見せない
原田の視線に気づき
土方もひなを見る
「…お前はどうしてェんだ?」
急に自分に話しかけられた事に驚きながらも
ひなは土方を見た
「どうしたい…とは?」
「…俺は新しい組を作ってお前らに組長をしてもらおうと思ってる」
土方の言葉に
だれも動揺を見せなかった

