オレは覚悟を決めて素直になることにした。

「おまえは、なんでも似合うよ。」

「・・・。」

し、しらけた!

素直になるって決めたけど。

素直すぎるぞ、オレ・・・。

褒めるのも案外難しいんだな・・。

「ふーん。真っ赤じゃん、りまり。」

「っ!」

凜に冷やかされて、りまりはゆでダコ以上に真っ赤。

オレがりまりの顔をじっと見ると、りまりは小さい声で「馬鹿」と言った。

うるせーやつ。

けなせばしゅんとするくせに褒めれば馬鹿って。

まぁ・・・

本当は喜んでることくらいわかってるけどさ。

本当素直じゃねーな。

・・・ま、オレもか。