あれだけ言っても、真くんは
側にいてくれることすら拒むんだな
と思うと辛くて悲しくて
本当に愛されてなかったんだと悟った


辛くて辛くて一刻も早く気を
紛らわせたくて足早に友達の所へと
向かった

お店に着いて辺りを見渡すと
若い男女の集団が目に入った
するとその中の1人がこっちを見て叫ぶ

「涼子!」

「百合香【ゆりか】!」

「久しぶり!涼子会いたかったよー!」


百合香とは中学の時に仲が良くて
最近はなかなか会えてなかったけど
今でも連絡を取り合っていた

「私も!由美!たく!西本も!笑」

久しぶりに友達に会えて
少し気持ちが楽になった