「落ち着けって
とりあえず今日は帰った方がいい」


私がこんなに言っても
真くんは泊めてくれない


「じゃあ、側にいるだけ
それだけでいいから
だから、お願い
今日は一緒にいて?」


「いい加減にしろよ
ワガママ言うなって
ほら送ってくから」


そう言って私の腕を
掴もうとした手を振り払う


「もういい。
送ってくれなくていい」


「は?」


「1人で帰るから」


そう言って出て行こうと
する私の手を今度こそ
真くんが掴む

だんだん真くんの
言葉も荒っぽくなっていく


「なに言ってんだよ
危ないだろ」


「いいよ
どうなっても
ほっといて」


「意地張るなよ!」


怒鳴る真くんを
無視して外に出た


なのに無理矢理
引っ張って私を車に乗せた