私は夢の中────。

泣いて居た。

目の前には龍と由希。

なんで私、泣いて居るの?

『………ぃゃ』

夢の中の私は呟いていた。

『……ゃめ…て』

『……ぃかな…ぃで』

行かないで…。

『…ゎたしは…ひとり』
一人?

『り…が…すき…なのに』

好きじゃないよ…。

────────────────

「みらぃ…」

誰?

「み…らぃ」

『ん……』

「未來」

『陸……?』

目の前には陸が居た。

「どうしたんだ?」

『何が?』

「泣いてるじゃん」

泣いてる…?

『泣いてな…い』

私は目をこする。

目からは沢山の涙が溢れていた。

『あ…れ?』

なんで?

────悲しみの歯車はもう回っていた────