「お母さんは幸せだったと私に言っていたよ。冬矢くん、君みたいな息子がいて…」 先生は俺の肩に手を置いた。 俺は手紙を握り締め、肩を震わせた。 「お世話になりました」 俺は秋山先生に頭を下げると、病院を後にした。 アパートに戻ると、俺は夏季と璃子を座らせた。 そして 母ちゃんの手紙をゆっくり 読み始めた。