side弥生


授業中、勢いよく教室のドアが開いた。
『弥生!!』
「あ、きら」
先生が止めても振り払う暁。
『弥生、今までゴメン』
「え?」
『御影に、全部聞いた』
御影くん、言ったんだ…。
『俺、バカだった。俺は、弥生の優しさにずっと甘えてた。ずっと弥生に守られてた…。
男として、彼氏として恥ずかしいよ。弥生?ホント今までごめん。俺は、ずっと、ずっと弥生が好きだったよ。俺と、付き合ってくれないか?もう、絶対女と寝ない。お前を傷付けない。俺が、お前を守るから!』
今さら、遅いよ…。
けど…
やっぱりあたしは…
「あたしも、暁が好き」
あなたが好きだから。
『…ありがとう』
あたしたちは、抱き合った。
強く、強く。
息ができないくらいに。


それ以来、暁は女と寝なくなった…。