自分でも馬鹿みたいだと思う。
太一は私の事を友達としか見てない。
キャッチボールが出来る気の合う“女友達”の一人なんでしょ?
…でもいいんだ。
太一に会えるなら、私がどんなポジションだっていい。
“じゃあ、週末迎え行く。”
“ん。待ってるね~”
週末まであと4日か…。
たかが4日なのに“長い”と思ったりして…私重症かも…。
そして、週末。
朝からそわそわしてる私。
ママは今日も仕事。
パパは単身赴任で滅多に帰って来ない。
だから一人で部屋中をウロウロしても誰にも何も言われない。
「何着て行こうかな~♪」
鼻歌混じりに服を並べて居ると太一からメールが来た。
“ごめん、少し遅れる。”
嫌な予感がした。