正直アカリは意外と可愛かった。
ショートパンツから長い足が見えてちょっとドキッとしたけど…。
「行くぞ。…お前チャリは?」
「な~い」
「…使えねぇな…」
仕方ないから駅まで後ろにアカリを乗せる。
「…意外と軽いな、お前…」
「うふふ…実はダイエットしたの~!」
「あっそ。興味ない。」
後ろで何かほざいてるが面倒だからシカトだ。
電車で二駅先にある野球場に向かう。
「ねぇねぇ!デートどうだったの!?」
「ああ…行ったよ。」
「“コール”怖かった!?」
「…観てない。」
電車を待ちながら経緯を話す。
「…なんか太一っぽくない。」
「そりゃ、俺だって女の子に合わせますよ…」
「…私には?」
「お前は女の子じゃないだろ…」
またアカリが騒ぎ出したからお約束のシカト。