「マフラー、ありがとう。」
「ん…本当はクリスマスに渡すつもりだったの…。」
「だろうな。…カードに書いてある意味が理解出来なくて悩んだ。」
「…カード…!?…ウソ、カード入れっぱなしだった!?」
どうやらわざと入れておいた訳じゃないらしい。
「色々聞きたいんだけど、その前に俺に先に言わせて。」
「なに?」
「本当は誤解を解こうと思ったんだけど、もっと大事な事に気付いた。」
「…大事な事…?」
俺は深呼吸してアカリを正面から見詰める。
「俺…アカリが好き。だからお前と一緒に居たい。ずっと…一番近くに居たい。」
アカリは嗚咽を漏らして泣いた。
こんな泣き顔なら…また見てもいいかなって思えた。
「…距離…もう縮めていい?」
俺の言葉にアカリは泣きながら頷く。
俺は二人の距離がゼロになるようにアカリを抱き締めた。
ゼロより二人の距離を近付ける方法があればいいのに…
…ああ…あるじゃん、“マイナス”が。
俺はアカリに深い深いキスをする。
溶け合って二人が1つになるように…。
◇◇◇◇◇◇◇◇

