土曜日になった。
緊張し過ぎて早起きしちゃったりして、まるで俺じゃないみたい。
今日は親父が休みで、俺がカフェオレを作って居ると「早いな」と一言呟いた。
「アカリちゃんとデートか?」
「…いや…アカリには夜会う。」
「最近見ないな。…たまには連れて来い。」
「…ああ…出来たらね。」
そう答えたけど、出来ない約束かもしれないな…。
「太一。夜までお前暇だろ?」
そう言って親父は「たまには付き合え」と言って俺の隣で新聞を広げた。
何処にと言わなくても判る。
親父が休みの日に、しかも昼間出掛けるっつったら“野球”しかないだろ。
「あんま張り切るとぎっくり腰とかなるんじゃねぇの?」
「ふん!…そこまで年老いてない!」
ムキになる親父に少し笑えた。

