双子のキモチ《短編》




早緑くんと話せるのは嬉しいけど
出来ればその名前とは関わり会いたくない。




えぇ、出来れば一・生・!





「あ、ありがとう!

秋、ちょっとカギを忘れて行ってたの。

今日は親もあたしも遅いから
忘れるなって言ってたのにね~…」



「秋、その辺抜けてるよね」





笑いながら話してるけど
私の中ではイライラが最高潮。




なんで早緑くんと話してるのに
こんな気分にならなきゃいけないのよ!!




それもこれも全部、アイツのせいだ。