「優奈!まずは、傷を治そ!!
二人で一緒にやれば何とかなる!
だから、沖田さんの傷が治るように念じて!」
「うん」
沖田さん…お願い…
生きて…
すると、私の頭の中で
言葉が流れる…
“我の力は無限なり。
我の力を使い、この者の傷と病を癒せ。
今ここに、契約を結ぶ…“
言葉をいい放ったと同時に
沖田さんの手が動いた
「……ッ優奈…さん?…僕…あれ?
傷がない…」
沖田は目を覚ました
「よか…った…良かった…ッ…」
私の目からは涙が溢れた
ギュゥ
沖田さんが…生きてる…
私は、沖田さんに抱きついて
沖田さんの胸の鼓動を感じながら思った
「優奈さん?」
「沖田さんのバカ…」
「バカですか?ひどいですね」
ギュゥ
馬鹿だよ…
「沖田さん…」
私は、そのまま意識を手放した…