「でもね、瑠奈、ルカくんはルカくん。和人くんは和人くん。二人は違う人なんだから…」 お母さんが何を言いたいか、分かってる… でもね…あの前世が消えない限り、私は和人を…… 本当の意味で愛せないから… 「瑠奈?」 お母さんが心配そうに、私を見る… 「お母さん、私…」 ピーンポーン 私の声にかぶせて、呼び鈴がなった 「あら、誰かしら?こんな朝早くから…」 「多分、和人だよ…。今日、迎えに来てくれるって言ってたから…。私がでるよ」 「よろしくね」 私は玄関へ向かった