3年前──。 牙龍の暴走で少し遠出した時に、俺が一人そこから離れてケンカをしていた時だった。 「──おい、お前」 「あぁ?」 「私のテリトリーで何やってる」 突然掛けられた声に振り向けば、背の低い小柄なフードの女が立っていた。 いつの間に・・・?そう思いながら睨むと女は怯える所か睨み返してきて、ビビった。 「お前、目が死んでるな」 そう言って女は小さく笑った。──コイツも目かよ。そう思うとイライラした。どいつもこいつも。