そこに、ゆうゆうと歩いていく木藤の後をちょこちょこと付いていきながら、ヘッドフォンを首に掛けた。


ペコッと頭を下げてくるから小さくだけど、会釈をしておいた。


バイクを弄ってたり、お酒飲んだり、談笑したりしている。


つぶさに観察すると・・・うん、ざっと300くらいはいると思う。全員居ないだけかもしれないけど、結構少ない。


倉庫の中には、黒地に金で縁取られた『牙龍』と赤色で書かれた旗があった。


・・・意外にシンプル。


そのまま木藤に着いていくと階段があった。いわゆる、幹部部屋って奴だと思う。


私はそのまま木藤に付いて行って、幹部部屋に入った。


中には入ると、校門で会わなかった花咲暁がいた。ソファーに座ってお笑い番組を見て、ケラケラ笑っていた。