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「起きてくれにゃー」


「スー・・スー・・・」


「何で起きないにゃー!?」



呼ばれたから来てみれば、ネルが望夢を起こそうとヤケになっていた。


ソファーに横たわっている身体が、ゆすられるたびに丸まっていく望夢が、本物の猫みたいに見える。



「どーにかしてくれにゃー!!!!」


「わっ・・・」



俺に気付いたネルが、うわーんと言いながら、胸元をガシッと掴んで揺さぶってくる。


ガクガクとなりつつ、ネルの手をやんわりと解いて、寝ている望夢を揺する。



「望夢」


「・・・ん、る・・・?」



寝惚けているらしい、ふにゃりとした表情がこっちを向く。