志貴の黒い笑みに、暁はヒッと声を上げ、双子はニコニコと笑っていた。 その一方で、屋上の柵に寄り掛かり辺りを見ていた勇人が「あ・・・」と声を上げた。 「どうしました、勇人」 「体育館裏に人が集まってんだよ。・・・てか、あれは昨日の女か?」 「「え、凜華ちゃん?」」 勇人の驚いた声に、目をキラキラさせて双子が食い付き、勇人の目線を追っていた。