捕まれた手首は、少し熱い。木藤は、私を奥まで連れ込むとソファーに座らせて、自分も座る。 そして。 「コスプレ・・・?」 「着たくて着てるわけじゃない。・・・そう見えるのは、お前も一緒だ」 「志貴が出ない変わりだ」 鬱陶しいと言わんばかりに緩かったネクタイを、更に緩くして外した。・・・無駄に色気があるな。 容姿が整っているだけに、動きの一つ一つが洗礼されているように見える。 ・・・ちょっとムカつくかも。 かっこいいとは思う。目とか、見つめられたら吸い込まれそうになるし。・・・はぁ。