大きくてちょっと骨ばった手は、不器用に撫でる。 ・・・これ、好きかも。 木藤に頭を撫でられながらそう思う。安心するというか、守られてるって感じがする。 気持ちよくて目を閉じると、息を呑むような音がしたから目を開ける。 手がスッと離れて、木藤は片手で顔を押さえながらそっぽを向いていた。 どうしたのかと正面に回り込んで顔を見ると、空と対照的な頬の色。 ・・・日焼けか?