別れを告げられてからの私は

身体が空っぽになったかの様な感覚


鮮やかだった景色が

曇りがかったモノクロに変わって

鳴らない携帯を見つめたまま

どんどん

暗闇に引き込まれていく


彼が理由にしたあの子を

何度も

何度も

消しゴムで消した

手が擦り切れるくらい

何度も

何度も


まだ消えない

まだ消えない


本気で思った


消えちゃえばいいのにって


世界に

あなたと私以外いらないと思った



頭の中で声がする


「あなたはいらない存在なんだ」

違う

「もういらない存在なんだよ」

違う!

「いらないって言われたんだよ」

ち・・がう


違うよね?

私、必要ない存在なの?

いらないって

本当はそう思っていたの?


必要ないなら

私は

何のために

ここに存在してるのかな