來は、相変わらず自分の世界にはいっている

「そこまででも送ってく」

そう言って掴みっぱなしだった夕暮さんの手を引いて
すぐそこにあった夕暮さんの家の前に来た
すぐそこに大樹たちが見える。

「ほんとにちかい。あはは」

そう言って顔を見合わせて笑った。

「じゃ。私はこれで。メール待ってるね」

「うん」

「ばいばい」

「明日な」


ガチャ。

ドアがしまったら來のほうへ歩いていって
今度は來の腕を掴んだ

是永と大樹に「またな」と言ってから

「來。帰るよ」

と言った。

來はなんだ?という感じで俺に強引にひっぱられながら
後をついてきた。