「何考え込んでんかわかんねぇけど、俺は渚のものだぜ?心配すんな。な?」




そう言って、頭を撫でる。

―――ほら

優しい声色でそう言われると、魔法にかかったような感覚に陥るんだ。




ヒロが私のそばにやって来て、隣に座った。




「ヒロ」


静かな空間に2人だけ。



「...ん?」



そう言って可愛く首を傾げる姿も、全部――――






「―――好き」



ヒロは、私だけのものだから。



「何だよ~っ!ん、もしかして、誘ってる?」



ヒロはそう言って、私の顎をクイッと上げた。



「ん...」



目を閉じて、ヒロを待つ。