たまに、『声優』という職業に不満を持つことがある。
それは私の彼氏、つまり声優の職業に就いている櫻井ヒロについての限定だが。
何だかよく知らないCDとか、乙女ゲームやら何やらで
見ず知らずの相手に向かって、
『好きだよ』とか『愛してる』と容易に言ってしまうのが不満なのである。
最初は『仕事だから』という理由で、我慢していたがこの先耐えられる自信がない。
普段、私には滅多に言わないくせに...
いつもよりちょっとカッコイイ声で言っちゃうんだから。
そう言って、問題の声を聞いている私は相当“声優の“櫻井ヒロにハマっているのだが...
それに例え、彼女である私は“櫻井ヒロのもの“であるとしても、
櫻井ヒロは“私だけのもの“ではない。
そういうこと全てが気に入らない―――
だから、不満なんだ。
だって今日も―――――