近付くと、その団体の中に優人と佐藤先輩もいることを知った。
…瀬戸先輩しか見えてなかった自分が恥ずかしい。
佐藤先輩もいたから、夏穂と声がかぶったのか…
「かれん、ごめんな!遅くなって」
「…ううん。全然大丈…「なになに? 松岡のカノジョー?」
体が大きくて声が図太い先輩がニヤニヤして、あたしを見る。
…すこし、というかかなり、苦手。
こわい……
「そんなんじゃないっすよ。…な?」
コクコクと頷いて、瀬戸先輩とは反対を向く。
先輩は、どう思ったのかな。
あたしと優人が付き合ってる、って思ってたのかな。
「なーんだ。モテモテ松岡のスクープかと思ったのに」
「なんすか、ソレ」
こわいと思った先輩が本当は抜けてる人だった、みたいに。
あたしからは話題が逸れた今でも、瀬戸先輩を見れない。
せっかく近くにいるのに。

