「松岡くんがそんなに気を許してるのって、かれんくらいじゃない?」
「まぁ、ずっと一緒にいたし…」
幼稚園くらいから公園とか、お互いの家とかで遊んでたんだもん。
男女の差がないっていうか…
兄弟みたいなもの。
─うん。そういうこと。
「ま、いっか。かれんは先輩ひとすじだもんねっ」
「ちょ…! 夏穂、声大きっ…」
二年生の先輩だっているのに、普通の会話の音量で言う夏穂。
「ごめんごめんっ」と手を合わせて、申し訳なさそうに。
「…ほら、やろ。レモンケーキ」
「はいはーい」
気分を取り直して、
レモンケーキを、作ります。

